同じ頼みごとをする場合でも、言い方一つで相手を気持ちよくさせたり、不愉快にさせたりするものです。特に若い人が注意したいのが、敬語の間違いです。
目上の人にものを頼むとき、よくある間違いが「○○してくれませんか」という言い方。「してくれませんか」というのは「してくれ」という押し付けがましい表現が含まれていますし、「~せんか」というのも、くだけた表現で敬語になっていません。こんな頼み方をすると、断わられても仕方がないですし、「こんな礼儀知らずの頼みごとなら、適当にやっておけばいい」と思われても仕方ありませんね。
「してくれるの」の敬語表現は「して頂く」です。
すなわち目上の人にものを頼むときは、「○○して頂けませんか」、あるいは「○○して頂けないでしょうか」というのが正しい表現です。